年頭のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。年頭に当たって、会員の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
 さて、昨春新たな陣容の下で出帆した新剣連ですが、皆様のご高配とご協力を得て、諸事業は適正に処理され、今日まで恙無く組織運営がなされていることは喜ばしい限りであります。これまでいただいた皆様のご厚情に深く感謝申し上げます。

 次に昨年の新剣連並び諸団体の競技会では和歌山国体での少年女子(新潟商業)の5位入賞、中体連全国大会での燕中学校の準優勝と正に名実相伴の成績を上げております。さらに昨春五月に日本で開催された第16回世界剣道選手権では日本が男女団体・個人のいずれも優勝しましたが、その中で本県出身の高橋萌子選手(燕中学校・現在法政大学四年)はメンバーの一人として大活躍、団体優勝に著しく貢献しました。猶、その後の全国大学女子選手権でも優勝、覇者となっております。これらの輝かしい成績は選手自身の励みて止まざる心意気と学校での熱心な指導者の努力の合一の賜物であります。さらに言えば、幼い頃から日頃温かい眼差しと変わらぬ熱意をもってご指導に当たられた地域の剣道連盟並び剣道教室の指導者の献身的な努力の賜物でもあります。

 ところで剣道を取り巻く環境は年々厳しさを増し、剣道人口の減少は止まることを知りません。少子化とスポーツ種目の多様化、人々の好みの流動変化などを考えると然もありなんです。ましてゼロサム社会の静かで確実な広がりも気になるところです。従ってわが国固有の優れて高貴な武道でありスポーツでもある剣道文化をどう守りどう維持するかは剣道愛好家にとって共通した重い課題であります。またその認識からいろいろな施策が採られておりますが、今のところ特効薬は見当たりません。
 そのような今日の閉塞的な社会状況にあって、老生がいつもたどり着く明るい感慨があります。それは道場で老若の剣士が少年少女と一緒になって真剣に稽古する生き生きとした姿とそこに醸し出される厳しくも温かい空気に接する時のものです。
 剣道は時に沈みかける太陽のように思うことがあっても、剣道愛好家の皆さんが凛固として道場に立ち、心から稽古を楽しみ励む立派な姿と正しく美しい姿勢を保つことこそ、剣道文化を守る最善策なりという確信になっております。文の徳が人々を化して文化たり得るように、剣道もその徳が人々を化する力をもつ間は優れた伝統文化、並びにスポーツとして世間に受容され続けるものと信じております。

 結びに今年も会員の皆様にとって交剣知愛の充実した年であるよう祈念申し上げご挨拶といたします。 

 

一般財団法人 新潟県剣道連盟代表理事・会長

                                              2016年  元旦             齋藤 榮

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