年頭のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
年頭に当たり昨年いただいたご厚情ご協力に感謝いたしますと共に本年も会員各位のご多幸を心よりお祈り申し上げます

 さて、昨年の活動を振り返ると、最初に若い剣士の輝かしい活躍が思い出されます。その第一が燕市立燕中学校女子の全国優勝です。優勝回数は六回とのこと、まさに全国中学校女子剣道界における金字塔に値する輝かしい業績として高く評価されております。次に、高校では岩手国体少年男子の部で五位入賞。一昨年の女子に続いての快挙です。何れにせよ、本県の少年少女による連年の素晴らしい成績は指導者の熱意あるご指導と保護者の支えによるものであります。関係各位に深甚なる敬意を表する次第です。
  第二は各位にとって関心の高い高段位取得についてであります。ここ2・3年でみる限り本県は全国中程度のところにあります。新剣連主催の講習会や各地の道場での自発的取り組みと熱心な稽古を勘案するに、まずまずの成果をあげていると見ております。
 ところで、第一にあげた競技スポーツとしての剣道は、ご承知のように盛行を極めております。スポーツの意味から発生するさまざまな課題はあるとしても現代剣道を支える重要な役割を担っている現実はどなたも承知するところであります。大事にしたいものです。次の剣道の段位と称号の制度こそは剣道界の存在を支える柱であります。剣道修行者には剣道修行のレベルを計り、かつレベル向上の指標として欠かせぬものとなっております。剣道も他の習い事文化として見れば、段位・称号は人間本来の性向にうまく応えている制度なので、そのため寧日もなしの方がいて不思議はない訳です。
 さりながら、剣道は競技スポーツを持って「能事(なすべき事柄)終る」とはいきません。まして剣道の段位と称号の階梯(かいてい)を追い求めて能事終る訳でもありません。老いの繰り言ながら、剣道は道学(武芸の道の学び)の一つだからであります。道の蘊奥(うんのう)に学び心・気(精神と気象)を錬るところに最高の意味ありです。スポーツは遊戯・競争・肉体的鍛錬の諸要素を含む身体運動の総称です。これからもスポーツと段位・称号のことを弁え、奥深い剣の道を追い、そこに遊び「心・気の修養」に努めたいものです。
 老生の剣道修行はすでに日暮れて道遠しです。さりながら、今年も各位共々「学道之人」として充実した年であるよう祈念し年頭の挨拶とします。

       一般財団法人 新潟県剣道連盟代表理事・会長

        2017年  元旦          齋藤 榮

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