会場:謙信公武道館
受審概況
審査段位 初段〜五段 受審者総数 182名
合格率 72.5%
初段 | 受審者 88名 | 合格者 76名 | 不合格者 12名 | 合格率 86% |
弐段 | 受審者 60名 | 合格者 48名 | 不合格者 12名 | 合格率 80% |
参段 | 受審者 27名 | 合格者 6名 | 不合格者 21名 | 合格率 22% |
四段 | 受審者 3名 | 合格者 2名 | 不合格者 1名 | 合格率 67% |
五段 | 受審者 4名 | 合格者 0名 | 不合格者 4名 | 合格率 0% |
四段合格者 菊田 和夢 20歳 (佐渡市剣道連盟)
廣田 祐一 50歳 (上越市剣道連盟)
【寸 評】
新コロナウイルス感染症拡大予防により、延期しておりました昇段審査会を全剣連のガイドラインおよび上越市剣道連盟ガイドインに沿って、謙信公武道館にて開催致しました。
主管の上越市剣道連盟の行届いた運営により、令和2年度新剣連初行事を無事実施できましたことに改めて感謝申し上げます。
当日は、全館空調25度設定および大道場での審査のため、熱中症および密になることもなく、受審者も快適に受審することができました。また、密集を避け初・弐段と参・四・五段の受付時間をずらし、実施致しました。
初・弐・参段につきましては、「基本を修習・修得・修錬し」となっておりその観点から、正しい切り返しが身についているかが最低限の条件です。「切り返し」は、剣道の基本動作の総合的な稽古法で、初心者も熟練者も欠かすことのできない大切な稽古法です。今回初段で不合格となった人は、まず正しい切り返しを身につけてください。
さらに弐段・参段につきましては基本に裏付けされた対人技能が身についてきているかも審査の観点となります。
四・五段は、「基本と応用を修熟し・錬熟し」ということで、「守(基本)・破(応用)・離(創造)」の「破」の段階です。基本を身に着け、更に修錬を加えた上での対人技能・応用技能が身についているかが評価の対象となります。いわゆる理合に則った技が出せているかです。そこに日本剣道形を学ぶことの重要性が出てきます。
残念ながら今回、形で8名(弐段4名・参段2名・四段1名・五段1名)の方が不合格となりました。現段階では、対人稽古において面マスク着用が必須です。今だからこそ、日本剣道形を稽古の一環として取り入れていただきたいと願います。ご自身の今までの剣道の変化に気づくことでしょう。
基本は「木刀による基本技稽古法」で、理合は「日本剣道形」を通して学んでいただき正しく強い剣道を身に着けていただきたいと願っています。今後の更なるご精進を期待しています。
なお、今回初段において学科試験再提出者が出ております。指導者の責任においてご指導をお願い致します。
審査委員長 加藤 治