「剣道公認審判員講習・同認定審査会」(上越会場)開催報告

令和3年度初の新剣連事業である「剣道公認審判員講習・同認定審査会」が、晴天雪景色の妙高山麓を望む謙信公武道館で開催されました。

未だ収束の兆しの見えないコロナ禍の下、今年度は感染拡大防止ガイドラインに沿って全体指導の半日開催としました。当日は、161名の受講者・10名の認定審査受審者の参加を得て、最後まで真摯に受講をしていただき感謝申す上げる次第です。また、安心して受講できる環境と運営をしていただいた主管上越市剣道連盟と模擬試合をしていただいた若手受講生の皆様に改めて感謝申し上げます。

さて、本講習会の趣旨は、審判技能を高めるとともに全剣連の目指す剣道の方向性を理解し共有することをねらいとしています。そして、それを基にそれぞれの大会および日頃の稽古に反映していただくことを意図しています。

今年度は「新型コロナウイルス感染症が収束するまでの暫定的な試合・審判法」(別紙当日配布資料)の伝達講習を中心にしています。3/14コロナ禍の中開催された全日本選手権大会の試合分析(別紙「暫定的な試合審判法の試合分析結果」)を踏まえ、まとめられた現段階での試合・審判規則の運用です。全剣連では、下記の趣旨を理解していただき、共通認識を図り、剣道を見直す機会ととらえています。

「つば(鍔)競り合い」および意図的な「時間空費」や「防御姿勢による接近する行為」の解消(現行規則の適切な運用の徹底)

① これまでの試合は、試合時間の3分の2以上が、つば(鍔)競り合いである。これを無くして、立会の間合からの攻め合いを中心とした試合展開へ善導する。

② 剣道の試合にとって「勝負」の要素は大事であるが、姑息な勝負の是正を図り、反則ぎりぎりの勝負ではなく真向勝負する態度を養う。

③ つば(鍔)競り合いの問題は試合者の態度や心の問題が大きく影響し、規則だけで裁くのは困難である。試合者と審判員が共通理解し、一体となって良い試合の場を醸成する。

災い転じて福となす。コロナ禍が収束した時に剣道が良くなったと感じられることを願い、今後も受講をお願い致します。
なお、全剣連中央講習会の折、資料として使われた動画を下記に載せておきましたので、ご活用ください。

※認定審査の学科問題について 
 全剣連発行 「剣道試合・審判規則」「剣道試合・審判・運営要領の手引き」を基に解答してください。(受付時提出)

                 専務理事 加藤 治

※ 必見です !!

 ▷ 香田委員長の動画説明 → こちらです

 

 

 

 ▷   コロナウイルス感染症が収束するまでの暫定的な試合・審判法→ こちらです
  全剣連試合・審判委員会 委員長 香田郡秀

 ▷  対象試合【暫定的な試合審判法】→ 分析結果です

 ・第68回全日本剣道選手権大会:全63試合
 ・第59回全日本女子剣道選手権大会:全63試合