「令和二年の年頭にあたって」

   一般財団法人 新潟県剣道連盟

          会 長 浅 原 行 雄

明けましておめでとうございます。会員各位におかれましては令和2年の新年を御健勝に迎えのこととお慶び申し上げます。
 令和元年度新役員に変わり、各委員会・会員皆様の温かいご協力を頂きながら新剣連の事業を推し進めて参りました。昨年12月末には、待望の新潟県立武道館(愛称:謙信公武道館)がオープンし、(一財)全日本剣道道場連盟主催・全国道場対抗剣道大会が開催されました。団体戦は剣道の特性である師弟同行の道場対抗戦、個人戦は全国道場少年剣道選手権大会として試合が行われました。この大会の開催が、幼少年剣士の剣道人口の増加に繋がればと願っております。
 少子化に伴う剣道人口の減少は、昨年県内各地区で行われた昇段審査会においても、残念ながら中・高生の昇段受験者数減少という形で表れております。なお、本年度は初・二段受験者数の減少は、昨年度と比較すると100人を超えています。今後もこの傾向が続くようですと事業計画にも影響を及ぼしかねません。
 昨年来マスコミ・報道機関の関係者にお願いし、新聞・雑誌・テレビ等に掲載・放映を頂きました。剣道に触れる場・見てもらう機会をより一層会員の皆様にも創って頂ければと考える次第です。

 また、競技力の向上に関しましては、各大会に選抜された出場選手の皆様には、何かと仕事などで稽古、修行の時間が取れず大変かと思いますが、代表選手としての誇りと名誉をかけ、より一層のご努力を期待しております。
 各大会参加・各大会開催と運営・各講習会開催と運営等々、各加盟団体にはご理解とご協力をいただき感謝申し上げる次第です。本年もそれ以上にご面倒をお掛けすると思いますが、より一層のご協力をお願い致します。

『つらしとて恨みかえすな我れ人に 報い報いてはてしなき世ぞ』
 30年前に全国スポーツ少年大会で県代表を引率した鹿児島県さつま市金峰山に課外活動で登頂した折、道中の掲示物が目に入りました。剣道は、有志が集い鍛え競い合い、認め合う、最も大切な修行方法です。自信を持って推し進めて参りましょう。

 結びになりますが、本年も事業、予算共に一丸となって会員各位に応えられる様、努めたいと考えております。会員の皆様に、重ねてさらに剣友を募る努力とご協力をお願い申し上げます。本年が、会員皆様の弥栄と素晴らしい一年なりますように御祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。