会場:新津武道館

受審概況

審査段位 初段〜参段    受審者総数 139名 

合格率  83.4%

初段   受審者   63名   合格者   58名   不合格者    5名   合格率   92.0%
弐段   受審者   44名   合格者   40名   不合格者    4名   合格率   90.9%
参段   受審者   32名   合格者   18名   不合格者  14名   合格率   56.2%

【寸  評】  

本年度、最後の審査会でありました。荒天のなかにもかかわらず、大勢の方に受検していただきました。柳新津剣道連盟会長の挨拶の後、審査は粛々と進行し、無事終了することができました。

 ・実技についてであります。

切り返しは概ね良好ではありましたが、一部の受験者の中には正しい切り返しのやり方を知らないのではと思われるような受験者がいました。剣道の基本的動作の総合的な稽古法である切り返しを正しく正確に行えるようにしましょう(財団法人全日本剣道連盟編「剣道指導要領」第11節『切り返し』を参照)。

「始め」の場合の蹲踞のときに竹刀を床と水平に抜く受検者がいました。正しい蹲踞の仕方を日頃ご指導いただいている先生方に教わっておきましょう。「終わり」の場合は、蹲踞のまま竹刀を収めてから立ち上がります。剣道は相手方と礼法の所作を合わせることがとても大切な要素になっています。礼を失することなく、正しく行いましょう。気剣体一致の打突は必修です。三段受検者にあっては、ただ打ち急ぐことなく、理合に沿った、攻めから「出ばな」などの好機を鍛錬されてはいかがでしょうか。

 ・日本剣道形について

二段で不合格者がありました。日頃の稽古と並行に、剣道形の鍛錬を取り入れていただければ、剣道も充実したものになると思います。

 ・学科試験について

事前記載方式でありましたが。1名の受験生については、書き直しをしていただきました。剣道の良さ、楽しさを理解するためにも勉強してほしいと思います。
 最後になりましたが、新津剣道連盟の先生方には、細部にわたりご協力いただき無事審査を終了することができました。この場をお借りして厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。

  審査委員長 遠山正宣