1.日  時 : 令和元年11月3日(日)

2.会  場 : 両津総合体育館

【講習会について講評及び審査会寸評】

 午前中は先生方の審判講習会がありました。佐渡の殆どの先生方が熱心に受講され、そのまま午後の昇段審査を見守っておられました。日頃指導している受審者の修練の成果を固唾をのんで見守っておられ、静寂の中に緊張感が満ち、初段1番の受審者が、充実した気勢で遠間、触刃の間、一足一刀に攻め込み、見事な面打ち。さらに大きく刃筋の通った左右面の切り返し、それは見事なものでした。初段から三段まで、満点の切り返しでした。
 立会も、ただガムシャラに打ち込むのではなく、打突の好機をつくり、ねらいながらの理合に沿った打ちでした。剣道着、袴、剣道具の着装は乱れなく、着装は美しさを感じました。相手への目付が良く礼法の合わせも途滞ることなくできていました。形は、構え、技、理合、残心、それに足捌き、一片のミスもありませんでした。

 この度は、審査にあたった先生方も褒め称えておりました。指導者の「剣道を正しく真剣に学び」を基に、愛情をもって、誠心誠意、指導にあたっておられることや幼少年剣士に寄り添って共に修練していることがうかがわれました。ある指導者から「日頃の指導に自信がもてました。」と言う言葉をいただきました。来年はもっと大勢の受審者がいるとのこと、頼もしい事であります。菊池会長はじめ佐渡剣連の先生方にご協力いただき、ありがとうございました。この場をおかりしてお礼を申し上げます。高校教師として四年間在島し剣道指導された藤塚直先生も来島し見守っておられました。指導者としての大切なひとつではないかと考えさせられました。

審査委員長 遠山 正宣