日   時   令和2年10月31日(土)
会   場   新潟市鳥屋野総合体育館 武道場
講   師   山田義雄 教士八段  高橋直志 教士八段

 前回の講習会に引き続き八段を受審する受審者の方に今回の講習会について率直に感じたことを投稿していただきましたので(匿名)ご拝読ください。

 今回の講習会では、会の冒頭、高橋直志先生からここ数年の合格者の立合いでは初太刀の重要性が一段と増して来ていること、また、山田義雄先生からは、普段の稽古以上のことは出来ず、打った打たれたではなく、打突が偶然だったのか必然性があったのかを十分顧みる必要があることのお話がありました。
 その後、模擬立合いを行い両先生から講評をいただき、昼食休憩をはさみ、模擬審査を受けました。模擬審査では、午前中いただいたご指導を念頭におきながら各自が取り組みましたが、私を含め多くの受講生が満足な結果を得られず、現実の厳しさと我が身の非力を実感しました。
 その後、時節柄「密状態」を避けた互角稽古、指導稽古があり、それぞれが課題を意識した稽古を行いました。
閉講式では、模擬審査の数値結果が一人ひとりに配付され、山田、高橋両先生から総括的なお話をいただきました。特に、山田先生がおしゃった「所作事を決して軽視しないこと。打突前に仕事をすること。また、打突後にもきちんと仕上げること。年齢が高くなるほど『格』の違いを見せる必要があること」のご指導は、今後の稽古の指針になるものと強く感じました。
剣道の世界では「七段は最高の段、八段は特別の段」と言われ、七段になるとなかなか人は改善点を指摘してくれません。今回の講習会では八段の両先生に示唆に富むご指導をいただき、非常にありがたい1日となりました。
末筆ながら、運営にあたられた新剣連の皆様に感謝申し上げます。

  ー ご投稿いただき感謝申し上げます。今後の参考とさせていただきます。また、講習会にあたられた山田、高橋両先生には精力的かつ、熱心なご指導頂き誠にありがとうございました。  (審査講習委員会)ー
模擬審査の採点は下記のような内容で受講者に渡されました。

 〜17点 一次審査合格大丈夫・二次に向けての稽古と品格、打突の質を高めよう。
16〜14点 一次審査合格まであと一歩。頑張ろう。
13〜11点 可もなく不可もなく。考えた稽古に取り組もう。
10〜   自分の剣道を見直そう。