会場:鳥屋野総合体育館 武道場

審査段位 初段〜五段    受審者総数 35名 

合格率  80.0%

初 段 受審者   13名 合格者   13名 合格率  100.0%
弐 段 受審者     6名 合格者     6名 合格率  100.0%
参 段 受審者     2名 合格者     2名 合格率  100.0%
四 段 受審者     7名 合格者     4名 合格率    57.1%
五 段 受審者     7名 合格者     3名 合格率    42.8%

▷ 五段合格者

Smagulov Miras(スマグロフ ミラス) (39) 新潟市剣道連盟
加藤 和樹 (41) 南魚沼市剣道連盟
Tatishev Yekin (タテシェフ エルキン) (47) 新潟市剣道連盟

▷ 四段 合格者

植木 ひかり (26) 警察剣道連盟
井部   燈 (28) 上越市剣道連盟
福原   周 (32) 新潟市剣道連盟
片桐 光子 (43) 新潟市剣道連盟

 

▷ 令和5年度昇段審査会(新潟会場)寸評 

令和5年度になり最初の昇段審査会を鳥屋野総合体育館武道場で行いました。

このたび合格されました皆様、おめでとうございました。次の昇段までが現段位の修行期間となりますので昇段された段位に相応しい修行を期待しております。

 それでは今回気になりました点をいくつか申し上げたいと思います。先ず着装についてですが、面紐の結び目の高さは物見の高さとあります、かなり高い位置で面紐を結んでいる方が審査会のみならず試合会場などでもいまだに多く見られます。また切り返しに関して前委員長の遠山先生より毎回ご指導頂いておりましたが、大きく正しく振りかぶれているか、竹刀の打突部が竹刀越しであるにしても打突部位にとどいているのかなど切り返しはあくまでも元立ち主導であることも踏まえて指導に携われておられます先生方にもう一度正しくご指導頂きたいと思います、お願いします。実技審査は日頃の稽古が表れます。初太刀に全身全霊をかけ、成功の如何にかかわらず身構え気構えを崩さずにまた初太刀の気持ちで攻め入って打突する。つまり稽古は攻め・打ち・残心この繰り返しであります。日頃の正しい稽古の積重ねがあればこそ平常心で審査に臨めるものと思います。正受老人の言葉に「一大事と申すは今日ただ今の心なり、それを疎かにして翌日あることなし」とあります。日々の稽古を疎かにせず常に審査=人に観られているという気持ちで精進頂きたいと思います。また日本剣道形に関しては各人が「剣道講習会資料」を手に所作事などの基礎基本を継続して勉強して頂きたいと思います。日本剣道形への造詣が深まれば稽古も変わって行くと思います。今回残念ながら合格出来なかった方々は皆さんの剣道が否定されたわけではありません。これを更なる修行の機会と捉えて今後どう改善し次の審査に臨めばいいのか日頃から教えて頂いている先生方にもう一度心を白紙にして聞いてみて頂きたいと思います。決して下を向かず前を見て頑張って下さい、そうすれば必ずや笑顔の日が訪れると思います。

末筆ながら拙い私を温かく支えて下さり滞りなく審査会を準備、進行、後始末頂きました新潟県剣道連盟と新潟市剣道連盟の事務局の先生方に衷心より御礼を申し上げまして寸評と致します。

  新潟県剣道連盟 審査・講習委員長   吉田 仁 
        令和5年6月20日